金融不安時こそポートフォリオを
30日のニューヨーク株式市場は、前日に過去最大の777ドル安を記録した反動で買い戻しが入り、株価は反発しているようです。ダウ工業株30種平均は一時、前日終値比306.40ドル高の1万671.85ドルまで上昇しました。これは、市場では「最終的には何らかの形で市場安定化に向けた法案が成立するだろう」との観方が広がっているからです。確かに下げ過ぎたリバウンドはわかるのですが、仮に米政府と下院と妥協案が採択されたとしても、金融不安が一掃されるわけではありません。
こんな時期は売りにせよ買いにせよ、分散投資が無難ですね。自分の資産をポートフォリオ分析してみましょう。ポートフォリオとは、本来は紙バサミの意味です。海外では、紙バサミに自分の資産内容を示した紙をはさんで持ち歩いていたことから、ポートフォリオが保有資産の構成内容という意味で使われるようになったのです。
現在のポートフォリオは分散投資を前提にしています。株式、債券、インデックスファンドなど投資信託、外貨建て金融商品など、異なる投資対象を組み合わせることにより、投資家の置かれる環境によるリスクの最小化・リターンの最大化の両立を目指します。
現在の低金利時代では、預貯金だけでは資産の大きなリターンは見込めないので、リスクを抑えた安全な資産と大きなリターンを期待できる株式など金融商品を組み合わせるポートフォリオが注目されています。ポートフォリオでは、運用した金融商品がうまくいかなかった場合を考え、トータルで利益がでるように、商品を組み合わせる必要があります。
金融商品には、いつでも簡単に現金化できるかどうかの換金性、値下がりや元本割れなどリスクがあるか否かの安全性、どれだけ大きく殖やせるかという収益性、の3つの特性があります。
収益性が高いほど、安全性が低い、ハイリスク・ハイリターン、収益性を抑えてもリスクを少なくする、ローリスク・ローリターン、の原則があります。
これらの特性に注目し、金融商品を以下の3つに分類します。
流動性商品
換金性重視の商品。
普通預金、MMFなど、いつでもすぐ引き出せるようにしておきたい資金に運用。
確実性商品
安全性に優れていて、ある程度の収益性もある商品。
大口定期預金や、個人向け国債など。
利殖性商品
収益性を重視した商品で、元本割れや値下がりのリスクはあるものの、高収益が狙える、インデックスファンドをはじめとする投資信託や、株式、外貨預金など。
これらを個人の年齢、就業状況、世帯収入、保有金融資産、扶養家族数、資金運用の目的などに沿って商品を選択します。ポートフォリオは前提条件となる貯蓄残高と運用期間が同じでも、金融商品の構成は同じになることはなく、人それぞれ異なります。
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