インデックスファンド: 2008年9月アーカイブ
30日のニューヨーク株式市場は、前日に過去最大の777ドル安を記録した反動で買い戻しが入り、株価は反発しているようです。ダウ工業株30種平均は一時、前日終値比306.40ドル高の1万671.85ドルまで上昇しました。これは、市場では「最終的には何らかの形で市場安定化に向けた法案が成立するだろう」との観方が広がっているからです。確かに下げ過ぎたリバウンドはわかるのですが、仮に米政府と下院と妥協案が採択されたとしても、金融不安が一掃されるわけではありません。
こんな時期は売りにせよ買いにせよ、分散投資が無難ですね。自分の資産をポートフォリオ分析してみましょう。ポートフォリオとは、本来は紙バサミの意味です。海外では、紙バサミに自分の資産内容を示した紙をはさんで持ち歩いていたことから、ポートフォリオが保有資産の構成内容という意味で使われるようになったのです。
現在のポートフォリオは分散投資を前提にしています。株式、債券、インデックスファンドなど投資信託、外貨建て金融商品など、異なる投資対象を組み合わせることにより、投資家の置かれる環境によるリスクの最小化・リターンの最大化の両立を目指します。
現在の低金利時代では、預貯金だけでは資産の大きなリターンは見込めないので、リスクを抑えた安全な資産と大きなリターンを期待できる株式など金融商品を組み合わせるポートフォリオが注目されています。ポートフォリオでは、運用した金融商品がうまくいかなかった場合を考え、トータルで利益がでるように、商品を組み合わせる必要があります。
金融商品には、いつでも簡単に現金化できるかどうかの換金性、値下がりや元本割れなどリスクがあるか否かの安全性、どれだけ大きく殖やせるかという収益性、の3つの特性があります。
収益性が高いほど、安全性が低い、ハイリスク・ハイリターン、収益性を抑えてもリスクを少なくする、ローリスク・ローリターン、の原則があります。
これらの特性に注目し、金融商品を以下の3つに分類します。
流動性商品
換金性重視の商品。
普通預金、MMFなど、いつでもすぐ引き出せるようにしておきたい資金に運用。
確実性商品
安全性に優れていて、ある程度の収益性もある商品。
大口定期預金や、個人向け国債など。
利殖性商品
収益性を重視した商品で、元本割れや値下がりのリスクはあるものの、高収益が狙える、インデックスファンドをはじめとする投資信託や、株式、外貨預金など。
これらを個人の年齢、就業状況、世帯収入、保有金融資産、扶養家族数、資金運用の目的などに沿って商品を選択します。ポートフォリオは前提条件となる貯蓄残高と運用期間が同じでも、金融商品の構成は同じになることはなく、人それぞれ異なります。
29日後場の東京株式市場は、日経平均株価が下げに転じ、前週末比149円55銭安の1万1743円61銭と3日続落しました。海外株安のほか、米金融安定化策の実効性を見極めたいとする投資家や9月決算のポジション調整売りが重なったのでしょう。
株式投資だけではなくすべての金融商品にはリスクがあります。
主なリスクを列挙すると、
1.価格変動リスク(市場リスク)
相場の変動によって損をする危険性のことです。一般に、株式や株式投資信託など、値動きの激しい商品は価格変動リスクが高くなります。債券なども、途中で売却した場合、売却時の金利情勢により価格が変動するので価格変動リスクがあります。
2、金利リスク
金利が変動によって、収益の機会を失うリスク。定期預金など金利が決まっている商品に投資後、金利が上昇すると、より高い金利での収益の機会を失ったことになります。一般に残り期間の長い債券ほど金利の変動の影響を受けるので、金利リスクが高くなります。
3、信用リスク(デフォルトリスク・債務不履行)
債券などの発行体が経営悪化や破綻により、利払いや元本の支払いが滞ったり、できなくなるリスクです。信用リスクを判断する目安に、格付けがあります。
4、為替リスク
外貨建ての商品は、為替相場の変動によって、円換算後の資産価値が減少する危険性があります。円高になると購入時より元本や収益が減少し、円安になると為替差益が生じます。
5、流動性リスク
公社債など投資した資産が、売却して換金できるかどうか、というリスクです。市場で取り引きが活発でない株式や債券などは、売買が成立しない、もしくは非常に不利な価格での売却になるなどの可能性があります。
6、インフレリスク
インフレ(物価上昇)によって、物価上昇率よりも金融資産の利回りが下回ってしまうリスクです。
一年の間に貨幣価値が下がり、同じ金額で一年前なら買えたものが、現在では買えなくなってしまう、などがあります。
7、カントリーリスク
海外の資産への投資では、その国の政治・経済情勢によって資本・外国為替に関する規制などで影響を受け、投資が回収不能となり、価格変動によって損失を被るリスクがあります。
たとえば、同じ投資信託でも、株式投資信託と債券への投資信託では、株式投資信託のほうが値動きは大きく、値上がりの期待が大きな反面、値下がりのリスクも高くなります。また、インデックスファンドなどの投資信託は、元本保証の金融商品と比較すると、値動きの大きさからリスクが高いと言えます。
このように、金融商品はリスクの度合いによって期待できるリターンが決まります。インデックスファンドをはじめ、商品を選択時には、どのようなリスクがあるかを理解しておかねばなりません。
